2級建築施工管理技士の種別廃止とは?廃止による影響やメリットとは


こんにちは。神奈川県大和市を拠点に、各種内装仕上げ工事や住宅の大工工事を手掛けている神奈川中央建設です。


2級建築施工管理技士の資格があれば、建築工事の現場で施工計画の作成や品質管理、安全管理といった業務を行えるようになります。

2級建築施工管理技士の資格取得に関しては、近年制度に大幅な変更が加えられたので、最新の情報を確認しておきたいものです。


この記事では、2級建築施工管理技士の種別廃止や現行の制度について詳しく解説していきます。




■2級建築施工管理技士とはどんな資格?



2級建築施工管理技士は、建築の現場で活躍するためにぜひ取得しておきたい資格です。

建築施工管理技士は、建築工事の現場において監督や管理といった業務を行います。国家資格である2級建築施工管理技士の資格があれば、現場での工程管理や品質管理、安全管理といった幅広い業務を担当でき、即戦力として活躍できます。

資格を取得すれば建設関連会社のほか工務店やハウスメーカーなど多彩な職場で活躍できます。もちろん、就職や転職をするにあたっても資格があれば有利です。責任ある仕事を任せてもらえることや、資格手当などで給与額が高まりやすいことも、2級建築施工管理技士を取得するメリットです。

2級建築施工管理技士は、試験実施年度に満17歳以上になっている方であれば受験申し込みが可能です。建設の現場で長期にわたって活躍したいとお考えなら、まずは2級建築施工管理技士の資格取得を目指しましょう。

2級建築施工管理技士の合格を足がかりに、1級建築施工管理技士の資格にチャレンジするのも、おすすめのキャリアプランです。




■2級建築施工管理技士の種別廃止とは?



2級建築施工管理技士技術検定の制度は平成29年に改正されています。平成29年11月10日に建設業法施行令が改正され、平成30年度以降はそれまであった種別が廃止されているので注意しましょう。試験を受ける際には、最新の情報をチェックして出題範囲を詳しく確認しておきたいものです。

2級建築施工管理技士試験のうち学科試験は平成30年度からは種別を廃止して共通試験として実施されています。

法改正前は、2級建築施工管理技術検定の学科試験は「建築」と「躯体」、「仕上げ」の3つの種別に分かれていました。学科試験では共通問題とともに、これらの種別の選択分野問題が出題されていました。この学科試験に合格したあとには、実地試験で同じ種別の共通問題を受験する必要がありました。

法改正後の平成30年度以降は、第一次検定では受験者全員が共通問題で試験を受けることになります。そして、第2次検定で初めて種別ごとの選択分野問題で試験を行います。




■2級建築施工管理技士で種別廃止の制度改正が行われた背景



2級建築施工管理技士の試験で種別廃止の制度改正が行われたのは、試験の公正化や効率化のためです。

例えば、「建築」の学科試験を受けて合格した人が「建築」とは異なる種別の仕事についた場合、ミスマッチが起きてしまいます。この人は、就職後に新たな専門知識を得るため、「躯体」や「仕上げ」の選択分野で受験をし直すことになってしまいます。

2級建築施工管理技士の資格試験は工業高校在学中の学生が受験することもあります。高校生は2級建築施工管理技士を受験する段階で、どんな就職先を選ぶかをまだ決めていないのが一般的です。そのため、受験した種別とは違う仕事に就き、再受験するという手間がかかってしまうことがあります。

2級建築施工管理技士の種別については、工業高校などから改正の必要性が叫ばれてきました。これを受けて、平成30年度から学科試験の種別が廃止されるに至ったのです。




■種別廃止の影響と得られるメリットについて



2級建築施工管理技士の種別廃止は業界にどのような影響を与えたのでしょうか?ここからは、種別廃止の影響やメリットについて詳しく確認していきましょう。



・再受験が不要になり受験費用を抑えられるようになった

2級建築施工管理技士は1級建築施工管理技士に比べてチャレンジしやすい資格です。高校2年生にあたる17歳の段階から受験資格を得られるため、毎回多くの方が受験しています。

制度改正以降、受験者は第1次検定を何回も受験する必要がなくなりました。2級建築施工管理技士の受験にはまとまった受験費用がかかりますが、再受験が不要になれば余計な受験費用を支払うこともなくなります。



・再受験に向けての勉強時間が削減された

再受験に向けての勉強時間が削減されるのも大きなメリットです。

種別ごとの勉強に時間をかけて資格を取得したにもかかわらず別の分野で働くことになった場合、それまでの学習が無駄になってしまいます。種別廃止後には共通問題を受けることになるため、資格取得後に別分野の学習を行う必要はなくなります。

効率よく勉強を進められるのは、2級建築施工管理技士の受験者にとって大きなメリットとなります。



・現場で役立つ幅広い知識を得られるようになった

種別廃止には、現場で役立つ幅広い知識を得られるというメリットも考えられます。

種別が分かれている場合、例えば「躯体」に関する専門的な学習をして2級建築施工管理技士に合格した人は「建築」や「仕上げ」に関する十分な知識を得られないままになってしまうケースがありました。種別廃止後にはあらゆる分野を学ぶ必要が生じたため、知識の偏りが起こりにくくなりました。

出題範囲をまんべんなく学習して幅広い知識を身につければ、現場で即戦力として活躍できるようになります。




■まとめ



今回は、2級建築施工管理技士の種別廃止に関する具体的な内容をチェックしてきました。

種別廃止後には、2級建築施工管理技士の学科試験で種別に応じた選択問題がなくなり、すべてが共通問題となりました。試験に合格して資格を取得すれば、種別を問わず幅広い分野で働くことが可能となります。

建築業界の第一線で活躍していきたいとお考えなら、2級建築施工管理技士の試験を足がかりにし、将来的には1級建築施工管理技士の試験にチャレンジするのがおすすめです。




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